2022年4月22日金曜日

帰ってきました

 初めてこのブログを作ってから13年が経過し、うちの姫は中学生になりました。

永年使用による「玻」使用を目指し、とはいえ努力するわけでもなく、なんとなくぼんやりと、パスポートや学校生活などで「玻」を使用しつつ過ごしています。

このブログのことも、すっかり放置していたところ、同じように人名漢字以外の漢字使用を求めての申し立てを考えていらっしゃる方から新たにご連絡を頂き、久方ぶりにこのブログに帰ってきました。

既にログイン方法も忘れていて、ここに入るのに苦戦しました。


さすがに。我が家も「ITデバイド」「電話線に差し込む」こともなくなり、何なら、子供のスマホやパソコンの使用と制限の攻防を繰り広げるくらいにはなりました。

そして、人名漢字についての個人的な感想。

正直、そもそも人名漢字として使える漢字に制限をかけたいきさつから、法律ができたのは「あんまり難しいと、役所の人も戸籍に記載する際に誤記したり、日常生活でも書き間違えたり読めなかったりって支障が出るから」という理由だった筈です。

私の学生時代、まだパソコンが大学の研究室にしかなくて、ワープロ(って、今時知らない人も多いかも)を持ってる子がクラスの半分くらい、的な頃から考えるなら、恐ろしくあらゆることがIT化されてきました。

ポケベルがドラマになったのに、今じゃスマホって、30年前には想像もしなかった世界になりました。

昔は技術的なこともあって、漢字をディスプレイに表記するのにも色々制限がかかっていたのが、今じゃ、いろんな難しい感じも、見たこともない漢字も、簡単に出せます。

もちろん、「玻」で申し立てしていた時代でさえ、役所のPCから簡単に出力できていたんです。だって、名前には使えなくても、玻名城とかいう地名人名があって、普通に入出力できていたんですから

一方で暴走万葉仮名というか、キラキラというか、「いや、教養の範疇ではなくクイズだろ?」っていう漢字での名づけが爆増して、嘘か本当か、学校の名簿にはフリガナが振ってあるらしいです。常識で読めない命名があるから。

で、人名漢字の法律がどのように変わっていくべきか。

個人的には、教養で読めない命名はダメ(光る宇宙でピカチュウ、泡姫でアリエルとか、黄熊でぷー、みたいなやつ。これは教養ではなく、連想ゲームかクイズだと思う)、人名漢字は、すでに氏として使用されている漢字は技術的に問題ないのだから使用可能、使われていなくてもJIS第二水準までの漢字は同じく技術的に問題ないのだから個別検討し採用してもいいのでは? これまで通り、「糞」「殺」「呪」みたいな、明らかに人の名前としてどうよ?っていうのは今後も制限をかけていいと思う。

法律は絶対正義ではなく、社会情勢に応じて変わっていくべきものですから、そろそろこの人名漢字も、アナログの世界からIT社会に適応したものに変わっていってほしいものです。

それと。

時々、人名漢字の申し立てをするための情報収集でご連絡をくださる方がいらっしゃいます。これまで連絡先を載せてなかったので、ブログプロフィールの✉をクリックして頂くと、メールできるようになりました。お問い合わせいただいた方には、微力ながら経験をシェアさせていただきますね。